君と永遠に続く恋をしよう
分かってたけど言いたかった。
一度くらい自分のことを意識して欲しかった…と囁いて項垂れた。

それを聞いて、私は彼に対して反省する様な気持ちが湧いた。


兄でもない人に私は散々甘えてきたんだ。
彼がいい人で良くしてくれるもんだから、それが当たり前だと何処か勘違いしてた。


彼は常に私に対して気持ちがあったから良くしてただけで、これからはその想いに応えられないのなら、甘えるのも程々にしないといけないな…と思った。



「平野さん…ごめんなさい」


いろんな意味で頭を下げたら門扉に手を掛けてた彼が、カシャンと音を立てて揺らし、大きな溜息を吐いて、「いいよ」とこぼした。


「仕様がない。それでも俺はやっぱり、この家にまた来たいから」


此処は自分のセカンドホームみたいなもんだと言い出し、口元に笑みを作って続ける。


「また遊びに来るよ。お父さんの飲み相手は出来ないけど、賢也の代わりに、元気な姿を見せてやることが、俺の出来る親孝行みたいなもんだから。
奈央ちゃんのことも兄貴代わりに甘えさせてやる。だから、これからも俺を拒まないで欲しい」


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