君と永遠に続く恋をしよう
いいよね!?と再度兄の遺影を睨んだ。
それにしてもあの人、どうして兄の言った言葉を間に受けたりしたんだろう。
あれだけ顔が良くて仕事も出来るなら、女性からのオファーも多いに決まってる筈なのに。
(分かった!きっと性格が悪くて意地悪なんだ!)
それとか浪費癖があって金遣いが荒いとか。
それなら納得…と頷いて遺影の前を立ち上がる。
兄がそんな人を私の彼氏にしようとは思わない筈…と考えながらも、そうでも思わないとやってられない様な気分だった。
__________________
次に桜庭さんがオフィスにやって来たのは、翌週の金曜日だ。
朝からスケジュール管理表を見て彼が来社することを把握していた私は、緊張しながら彼の訪問を待ち構え、角川さんはまるでアイドルか俳優が訪ねて来るかのような雰囲気で、ソワソワしながら浮き足立っていた。
「今日こそ紹介してよ、奈央ちゃん」
仕事中だから苗字にさん付けですよ、と注意したくても、彼女の耳には入る余地もなさそうな感じだ。
「アポの予定は午後四時半かぁ。遅いなぁ。もっと早い時間に来れないのかしら」
それにしてもあの人、どうして兄の言った言葉を間に受けたりしたんだろう。
あれだけ顔が良くて仕事も出来るなら、女性からのオファーも多いに決まってる筈なのに。
(分かった!きっと性格が悪くて意地悪なんだ!)
それとか浪費癖があって金遣いが荒いとか。
それなら納得…と頷いて遺影の前を立ち上がる。
兄がそんな人を私の彼氏にしようとは思わない筈…と考えながらも、そうでも思わないとやってられない様な気分だった。
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次に桜庭さんがオフィスにやって来たのは、翌週の金曜日だ。
朝からスケジュール管理表を見て彼が来社することを把握していた私は、緊張しながら彼の訪問を待ち構え、角川さんはまるでアイドルか俳優が訪ねて来るかのような雰囲気で、ソワソワしながら浮き足立っていた。
「今日こそ紹介してよ、奈央ちゃん」
仕事中だから苗字にさん付けですよ、と注意したくても、彼女の耳には入る余地もなさそうな感じだ。
「アポの予定は午後四時半かぁ。遅いなぁ。もっと早い時間に来れないのかしら」