君と永遠に続く恋をしよう
水を張り、ラッピングを外したブーケを飾る。

母は私がすることをじっと見つめ、「何だか元気が出そうな色合いね」と褒め称えた。


「賢也が亡くなってからこっち、何となく生活に彩りが無かったから華やぐわ」


そう言いながら、じっとブーケを見つめてる。


「これ、キッチンに置おこうか?」


母の為になるなら…と思って言ったけど、母は頭を横に振り、自分の部屋に飾っておきなさい…と拒否した。


「奈央もお兄ちゃんが亡くなってからこっち、寂しいでしょ」


この花が気持ちの隙間を埋めてくれそうよ、と言う言葉にハッとして、そうかな…と呟きながら花を眺め返す。

花瓶を手にして部屋へと向かい、生前は隣の部屋に住んでいた兄のことを思い出した。

さして仲が良かった訳でもないけど、兄が居ないと思うと、やっぱり心の何処かにぽっかりと穴が空いた様な気がする。



「……兄さん、あの人って、どんな人?」


ビタミンカラーのブーケをチェストの上に飾りながら囁き、憎らしい様な優しそうな人のことを思った。


「どうして彼を私の恋人に勧めたの?」


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