君と永遠に続く恋をしよう
「それに、トンカツは兄の好物だったから。
…でも、もう食べたくても食べれないでしょ。だから私が代わりに食べてあげないといけないんです」
使命感に燃えてます、と付け足すと、ププッと吹き出された。
「相変わらず前向きな考え方ね。食べれないから代わりに食べてあげるなんて」
「だって、死んだらもう味わえなくなるんですよ?
角川さんだって、死んだら大好きな肉まんがもう食べれなくなるんですから、生きてるうちに沢山食べておかないと損ですよ!」
頂きます!と手を合わせ、ガブッと肉を頬張る。
「ん〜っ、ジューシーで美味しい~!」
キャベツの千切りも苦味が少ないですと解説しながら口に運ぶ。その様子を見ながら角川さんは笑い、母の心配を始めた。
「奈央ちゃんは元気になってきたけど、お母さんはどう?」
「母も気丈に頑張ってますよ。泣いてても駄目だもんね、って自分で自分を奮い立たせてます」
「お父さんは?」
「まだ少し落ち込んでるかな。兄と男同士の会話が出来なくなっちゃったから、母以上に寂しいみたい」
「ああ、そうか。お兄さんしかいなかったもんね、兄弟は」
…でも、もう食べたくても食べれないでしょ。だから私が代わりに食べてあげないといけないんです」
使命感に燃えてます、と付け足すと、ププッと吹き出された。
「相変わらず前向きな考え方ね。食べれないから代わりに食べてあげるなんて」
「だって、死んだらもう味わえなくなるんですよ?
角川さんだって、死んだら大好きな肉まんがもう食べれなくなるんですから、生きてるうちに沢山食べておかないと損ですよ!」
頂きます!と手を合わせ、ガブッと肉を頬張る。
「ん〜っ、ジューシーで美味しい~!」
キャベツの千切りも苦味が少ないですと解説しながら口に運ぶ。その様子を見ながら角川さんは笑い、母の心配を始めた。
「奈央ちゃんは元気になってきたけど、お母さんはどう?」
「母も気丈に頑張ってますよ。泣いてても駄目だもんね、って自分で自分を奮い立たせてます」
「お父さんは?」
「まだ少し落ち込んでるかな。兄と男同士の会話が出来なくなっちゃったから、母以上に寂しいみたい」
「ああ、そうか。お兄さんしかいなかったもんね、兄弟は」