君と永遠に続く恋をしよう
「あら、それはないわよ。ちゃんと『受付をしてる緒方奈央さん』と指定してきたから間違いない!」
「ええーっ、本当ですか?」
ますます誰だろ…と上目遣いに考える。
「案外と休憩から上がったらロビーで待ってたりして」
「えっ!私を?」
「だったら素敵じゃない」
想像してニヤつく角川さんに、そんなことありませんよと話し、食事を済ませてからドキドキして受付カウンターへ戻った。
「……残念。いないか」
キョロキョロとロビーを見回した角川さんは、ちぇっ…と小さく舌を打つ。
「いなくて当たり前ですよ。私にはイケメンの知り合いなんてゼロですからね」
ホッとしてカウンターの椅子に座った時だ。
角川さんがドン!と背中を肘で突き、「来た来た!」と慌てた様子で叫んだ。
「奈央ちゃん、あの人よ」
流し目をされる方向を見遣れば、正面の自動ドアがガーッと開き、外からブラック系のスーツを着た人がケースを一つぶら提げて入ってくるところだ。
ブラックの円柱ケースを肩から斜めに背負ってるところを見ると、ひょっとして設計士さんかな…と予想は出来たが……。l
「ええーっ、本当ですか?」
ますます誰だろ…と上目遣いに考える。
「案外と休憩から上がったらロビーで待ってたりして」
「えっ!私を?」
「だったら素敵じゃない」
想像してニヤつく角川さんに、そんなことありませんよと話し、食事を済ませてからドキドキして受付カウンターへ戻った。
「……残念。いないか」
キョロキョロとロビーを見回した角川さんは、ちぇっ…と小さく舌を打つ。
「いなくて当たり前ですよ。私にはイケメンの知り合いなんてゼロですからね」
ホッとしてカウンターの椅子に座った時だ。
角川さんがドン!と背中を肘で突き、「来た来た!」と慌てた様子で叫んだ。
「奈央ちゃん、あの人よ」
流し目をされる方向を見遣れば、正面の自動ドアがガーッと開き、外からブラック系のスーツを着た人がケースを一つぶら提げて入ってくるところだ。
ブラックの円柱ケースを肩から斜めに背負ってるところを見ると、ひょっとして設計士さんかな…と予想は出来たが……。l