皇帝陛下の花嫁公募
 アマーナリアの場合、あの花嫁募集の書状は国王宛てに送られてきた。父王はリゼット以外にこの話をしなかったから、アマーナリアからはリゼット以外の花嫁候補は来ていない。

 もちろん貧しい国だから、他に誰か来ようとしても来られなかったと思うが。

 他の国ではまた事情が違うかもしれないものの、まるっきり身分の違う人達に、こんな話は浸透していないのだ。

 つまり、ここにいるのは、花嫁募集の情報を得られた者だけだ。つまり、身分が高いか、裕福な者、権力を持つ者の娘達ばかりだろう。

 彼女達はリゼットをじろりと見たが、それきり無視した。

 敵にもならないと判断されたらしい。

 わたしはこの人達と競うことになるのね……。

 どんな審査が行われるのだろうか。判らないが、とにかくどんな恥をかいたとしても、最後までやり遂げるつもりだ。
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