MちゃんとS上司の恋模様




「お前が処女じゃなくなればいい」
「……言っている意味がわかりませんが?」

まず、聞いても良いだろうか。
 私が男性経験がないとどうしてわかっているのか。そこがまず疑問の一つである。

 もしかして、そんなオーラが滲み出ているというのか。分かる人には分かるってことなのだろうか。
 それに、処女じゃなくなればいい。などと簡単に言わないでほしい。
 そのためには、所謂セックスをしなければならないということだ。

 残念ながらそういう相手はいないし……まさか一夜限りの男を捜せと言っているのか、この鬼上司は。

 須賀主任に聞かれたら確実に白目で睨んできそうなことを考えていると、突然唇に柔らかい感触がした。
 驚いて目を見開くと、私に触れる須賀主任が見える。

 唇に感じる、この柔らかな感触……間違いない、これは須賀主任の唇だ。

 ビックリしすぎて目を見開き続ける私を、須賀主任は薄く目を開いて見つめた。

「真琴」
「っ」

 須賀主任は少しだけ掠れた声で、私の名前を呼ぶ。
 その声があまりにセクシーで、腰の辺りがムズムズした。


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