MちゃんとS上司の恋模様





「聞きたいですよ!」

 さぁ、どんな開き直りをするのか。腕を組んで背の高い須賀主任を見上げる。
 すると、須賀主任はサラリととんでもないことを言い出した。

「お前は俺が好きだろう?」
「じ、自意識過剰ってやつですよ!」

 サッと頬に赤みが増してしまう。これでは須賀主任の発言に肯定したのも同然だ。
 須賀主任に頬の赤みがバレないように、慌てて顔を背けた。

 だが、須賀主任は私の行動も気持ちもお構いなしで続ける。

「そうか? 俺はお前のことが好きだぞ」
「な!?」

 これには言葉をなくす。ストレートだ。ドストレートじゃないか。
 ドSだけではなく、感情もストレート過ぎる。

 確かにここ最近の須賀主任の私への態度は、「もしかしたら、私のこと好きなのかな?」なんて思うようなことが多かった。
 ただ、私の都合のいい解釈かもしれないし、単に須賀主任は部下を守るために行動していただけかもしれない。
 そう思っていたのに……こんなにまっすぐに言われたら、どんな顔して須賀主任の前に立てばいいというのか。

 自慢じゃないが、こんなふうに男性に好きだと言われたことは初めてだ。


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