MちゃんとS上司の恋模様
「どうしてバラしちゃったんですか!? あれほど内緒にしてほしいってお願いしたのに!」
怒り心頭の私に対し、須賀主任は冷静な様子だ。
私の言い分を一通り聞いたあと、須賀主任は口を開く。
「隠していたとしても、時間の問題だ。人の目など、至る所にある」
「そ、それは……そうでしょうけど」
口ごもると、須賀主任は淡々と事を分析していく。
「もし、誰かに見つかり、それが会社で噂となる。そうした場合、面倒なことになると思わないか?」
女の嫉妬は怖いからな、と須賀主任は苦笑いをした。
その通りだ。だからこそ、内緒にしてほしいと須賀主任にお願いしていた。
押し黙っていると、須賀主任は私を羽のように優しくその大きな腕の中に包み込んだ。
「大事な彼女を、魔の手から救い出すのも彼氏の役目だろう?」
「……」
「真琴が、第二の藍沢に狙われないとも限らないし。先手必勝だ」
不敵に笑う須賀主任を、私は彼の腕の中から見上げた。