MちゃんとS上司の恋模様
「貴女、須賀なんかと付き合いだしたんですって?」
「ど、ど、ど」
どうしてそれを、そう言いたかったのだが、驚きすぎて言葉が出ない。
そんな私を見て、久美さんは大きくため息をついた。
「会社中その噂で持ちきりよ」
「な!」
どこから秘密が漏れたのか。もしかして藍沢さんが腹いせのために言い出したのだろうか。
出社したときには感じなかったのに、この半日で情報が漏れてしまったなんて。
藍沢さんに漏らされてしまったのか。
いや、この期に及んで藍沢さんではないだろう。となれば、あと一人……
「誰に……聞きました?」
恐る恐る久美さんに聞いてみる。
すると、久美さんは盛大にため息をついて須賀主任を指差した。
「アイツよ」
「!!」
やっぱりか! 嫌な予感的中である。
あれだけ秘密にしてください、とお願いしたのにも関わらず、いとも簡単にバラしただなんて許さない。
昼休憩になるのを今か今かと待ち望み、正午になった瞬間に須賀主任を確保した。
近くにある会議室に連れ込み、誰もいないことを確認したあと問い詰める。