不器用な彼女
「カツミがシャンプーの持ち主」

「えっ?」

恋敵はこんなにも近くに居たのかと、しかも相手がカツミなら勝てる気がしない。

社長は悪びれた様子もなく話を続ける。

「俺の家が店から近いから…カツミが酔い潰れたりした時は俺の家に泊まることもあるんだ」

「最近行ってないじゃない?酒量を考えてお客様に付き合ってるもの〜」

幼馴染とは聞いていたけれど…泊まらせるって。。。男女の友情など成立するのだろうか? ひとつ屋根の下に居たら…間違いだってあったかもしれない。

カツミの色気で迫られたら…女の詩織ですらその気になってしまうかもしれない。

体の関係が有る無しに関わらず、カツミのお泊りを黙認しろと言う事なんだろうか?


「ほっ、本当に…仲が良いんですね」


笑っていながらも顔が引きつる。
また天国から地獄に突き落とされた気分だ。

悲しい気持ちより怒りが勝る。やっぱり社長は軽率な男だった!

感情的に騒いで責めて一発殴ることが出来たらどれほどスッキリするか。。。
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