不器用な彼女
「今日はありがとう。ご馳走さまね」
「俺が誘ったんだから」と佐原が奢ってくれた。
「もう一件どう?」
「ん、明日も仕事あるから今日はもう帰る」
「じゃ、送るよ」
「近いから大丈夫」
「お前女だし。なんかあったら嫌だし」
最近は物騒で、自分の身に何かあった事は無いけど不審者情報や事件の話はよく聞く。
「じゃあ、途中までお願い」
「途中って何だよ!家を知られたくないとか?
ちぇっ…俺って信用ねーな」
「秘密主義なんで」
「なんだそれ!」
そんなやりとりも懐かしく思いながら夜道を歩く。そして、普段一人では絶対に通らない暗い公園を抜けた。アパートまでの最短ルートだ。木が茂っていて街灯も少なく、何となくこの公園は近寄り難い。でも今日は佐原と一緒なら安心だ。
「ここでいいよ、ありがとう」
「そっか」
公園を抜けたところでお礼を伝える。
帰ろうと体の向きを変えたところで「待って」という声と同時に後ろから抱きしめられる。
危ないのは夜の公園ではなくこの男だったかもしれない。
「俺が誘ったんだから」と佐原が奢ってくれた。
「もう一件どう?」
「ん、明日も仕事あるから今日はもう帰る」
「じゃ、送るよ」
「近いから大丈夫」
「お前女だし。なんかあったら嫌だし」
最近は物騒で、自分の身に何かあった事は無いけど不審者情報や事件の話はよく聞く。
「じゃあ、途中までお願い」
「途中って何だよ!家を知られたくないとか?
ちぇっ…俺って信用ねーな」
「秘密主義なんで」
「なんだそれ!」
そんなやりとりも懐かしく思いながら夜道を歩く。そして、普段一人では絶対に通らない暗い公園を抜けた。アパートまでの最短ルートだ。木が茂っていて街灯も少なく、何となくこの公園は近寄り難い。でも今日は佐原と一緒なら安心だ。
「ここでいいよ、ありがとう」
「そっか」
公園を抜けたところでお礼を伝える。
帰ろうと体の向きを変えたところで「待って」という声と同時に後ろから抱きしめられる。
危ないのは夜の公園ではなくこの男だったかもしれない。