不器用な彼女
帰宅し、ソファーに座り携帯を握る。

詩織に電話して謝ろうと、仲直りしようと、画面に詩織の名前を表示させるも発信ボタンが押せない。

“帰ったら連絡して”
“どこに居る?”
“ゴメン”

何度も文章を作って何度も消した。

ラインすら送れずにいる。

自分の醜い嫉妬にウンザリだ。
素直に謝れない自分にもウンザリだ。


結局、直接会って謝ろうと、先に風呂を済ませてから詩織のアパートに向かった。

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