不器用な彼女
「酷い!」

「あ、ゴメン」

我ながら酷い事を言ったと素直に謝る。


「私、社長が好きなのに!」

周りの視線なんて気にせず、ラーメン屋の店先で盛大な告白を受けた。

「ゴメン。俺、好きな人居るから」

「私、諦めません!社長が先輩を好きでも、私は社長が好きなんです!」

若いからなのか、真っ直ぐぶつかってくる“坂上さん”を羨ましくも思う。
てか、詩織が好きだってバレてるし。

「坂上さんの気持ちには応えられない」

そう言い残して駐車場に向かった。

後ろから『バカ!』『クソジジイ!』なんて声が聞こえたけれど、直ぐに車に乗り込んで車を発進させた。



< 158 / 203 >

この作品をシェア

pagetop