不器用な彼女
《椎名side》
昨夜は詩織に電話をしても繋がらなかった。『体調不良の為、明日も休みます』とだけラインがあった。
『大丈夫か?』と返信するも既読は付かない。
本当は直ぐに詩織に会いに行ったら良いんだけど、昨日の寝坊のお陰でどうにも仕事から離れられない。
「坂上さん、昨日仕事を休んだの?」
「遅刻したけど…来ましたよ。でも、事務所は鍵が掛かっていて…先輩からのメモがあって」
「何て?」
「ん〜、“事務所を留守にします。出勤した際に社長も居なかったら今日は帰って良いよ”みたいな内容でしたけど?」
「ふーん」
「鍵は閉まってるし…閉まってなかったとしても、社長も先輩も居ないと…子娘一人では役に立たないから帰ったんですけど。何か間違ってます?」
返す言葉もない。
「子娘って…悪かったよ」
「ぜんっぜん、気にしてませんから!で、私の昨日の給料はどうなるんですかね?」
「…お支払いします」
元々は自分の責任だ。
何の音沙汰もない携帯を再び確認して『土曜の昼間に行きます』と詩織のラインに返事を返した。
昨夜は詩織に電話をしても繋がらなかった。『体調不良の為、明日も休みます』とだけラインがあった。
『大丈夫か?』と返信するも既読は付かない。
本当は直ぐに詩織に会いに行ったら良いんだけど、昨日の寝坊のお陰でどうにも仕事から離れられない。
「坂上さん、昨日仕事を休んだの?」
「遅刻したけど…来ましたよ。でも、事務所は鍵が掛かっていて…先輩からのメモがあって」
「何て?」
「ん〜、“事務所を留守にします。出勤した際に社長も居なかったら今日は帰って良いよ”みたいな内容でしたけど?」
「ふーん」
「鍵は閉まってるし…閉まってなかったとしても、社長も先輩も居ないと…子娘一人では役に立たないから帰ったんですけど。何か間違ってます?」
返す言葉もない。
「子娘って…悪かったよ」
「ぜんっぜん、気にしてませんから!で、私の昨日の給料はどうなるんですかね?」
「…お支払いします」
元々は自分の責任だ。
何の音沙汰もない携帯を再び確認して『土曜の昼間に行きます』と詩織のラインに返事を返した。