不器用な彼女
間違える訳がないけど…母親の携帯と繋がってる筈なのに、何故だか社長の声がする。
詩織は一旦携帯を耳から離して画面を確認する。
“通話中” “お母さん”
うん、確かに母親の携帯と通話中だ。
「え…何で…社長?」
『今お前の実家に居る』
そうなんでしょうよ。
『お前が入職時に書いた緊急連絡先に実家の住所を見つけたから』
「はあ」
少しだけ覚えがある。交通費申請の書類や、個人情報や顧客情報の漏洩を防ぐ為の誓約書、会社に損害を与えた場合の身元保証人と緊急連絡先は父親に書いて貰ったっけ?
『電話番号が記載されて無かったから直接来てみた』
「来てみたって…」
詩織の実家は県外だ。都内から特急で2時間半はかかる。
『今、何処に居る?』
「何処って…友達の家…」
悪阻で入院してるなんて言えない。
詩織は一旦携帯を耳から離して画面を確認する。
“通話中” “お母さん”
うん、確かに母親の携帯と通話中だ。
「え…何で…社長?」
『今お前の実家に居る』
そうなんでしょうよ。
『お前が入職時に書いた緊急連絡先に実家の住所を見つけたから』
「はあ」
少しだけ覚えがある。交通費申請の書類や、個人情報や顧客情報の漏洩を防ぐ為の誓約書、会社に損害を与えた場合の身元保証人と緊急連絡先は父親に書いて貰ったっけ?
『電話番号が記載されて無かったから直接来てみた』
「来てみたって…」
詩織の実家は県外だ。都内から特急で2時間半はかかる。
『今、何処に居る?』
「何処って…友達の家…」
悪阻で入院してるなんて言えない。