不器用な彼女
足元がおぼつかず、詩織から腕を絡めてくる。
悪い気はしない。
コート越しでも腕に感じる柔らかさ。(こんなのは久し振りだな〜)なんて思ったり。
仕事に夢中で彼女なんてもう3年も居ない。
久し振りの柔らかさ、フワッと香るベリー系の香りにクラっとする。
詩織は派手さはないが顔のパーツは整っている。背もすらっと高く、ヒールなんて履かれたら身長は越されてしまうんじゃないだろうか。
特別な愛想はないが、仕事に対しては常に真面目に取り組み気も利く。そんな詩織を頼りにしているし、好意は無いわけではないが、年齢差や自分の立場もあるから『頼れる可愛い部下』の位置付けだ。
コンビニでケーキを手に入れた詩織はご機嫌に自分にハッピーバースデーを歌っていた。
少し音程が外れている。それがまた可愛いなんて思ったり。
「少し静かに」と諭すと「今日は楽しいお酒をありがとうございます」とニッコリ笑って更に腕に絡みついた。
悪い気はしない。
コート越しでも腕に感じる柔らかさ。(こんなのは久し振りだな〜)なんて思ったり。
仕事に夢中で彼女なんてもう3年も居ない。
久し振りの柔らかさ、フワッと香るベリー系の香りにクラっとする。
詩織は派手さはないが顔のパーツは整っている。背もすらっと高く、ヒールなんて履かれたら身長は越されてしまうんじゃないだろうか。
特別な愛想はないが、仕事に対しては常に真面目に取り組み気も利く。そんな詩織を頼りにしているし、好意は無いわけではないが、年齢差や自分の立場もあるから『頼れる可愛い部下』の位置付けだ。
コンビニでケーキを手に入れた詩織はご機嫌に自分にハッピーバースデーを歌っていた。
少し音程が外れている。それがまた可愛いなんて思ったり。
「少し静かに」と諭すと「今日は楽しいお酒をありがとうございます」とニッコリ笑って更に腕に絡みついた。