不器用な彼女
暖房は切ってあるのに部屋の温度は暑いままだ。
スウェットをモソモソと脱ぐ。
(あちー)
お風呂上がりだから余計だ。
興奮状態なのかなかなか寝付けない。
薄暗いリビングに動く影。
詩織が目覚めて水でも飲みに来たのだろうか?
このベットからリビングが見える。
「櫻井?」
ズビッ…ズズッ…
返事の代わりに鼻をすする音がする。
「あの部屋…無理…」
「は?」
「ホコリ…私アレルギー持ちで…呼吸が辛いです」
うん。確かに掃除なんて滅多にしない。部屋を使う予定がある時に掃除して布団乾燥機をかける程度。
スウェットをモソモソと脱ぐ。
(あちー)
お風呂上がりだから余計だ。
興奮状態なのかなかなか寝付けない。
薄暗いリビングに動く影。
詩織が目覚めて水でも飲みに来たのだろうか?
このベットからリビングが見える。
「櫻井?」
ズビッ…ズズッ…
返事の代わりに鼻をすする音がする。
「あの部屋…無理…」
「は?」
「ホコリ…私アレルギー持ちで…呼吸が辛いです」
うん。確かに掃除なんて滅多にしない。部屋を使う予定がある時に掃除して布団乾燥機をかける程度。