不器用な彼女
詩織を客間のベットに下ろすと寒さのせいか詩織は体を丸めた。
「ヘッ……クシュン!」
豪快なクシャミ。
詩織は自分のクシャミで起きる。
「寒いか?」
「大丈夫です。すいません、迷惑かけて…」
布団を掛ければそのうち暖かくなるだろうと、クローゼットから毛布と冬がけ布団を引っ張り出し詩織に掛けた。
「俺はリビングの隣の部屋に居るからな」
「分かりました。おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
詩織が目を瞑ったのを確認してから自分も自室のベットに潜り込んだ。