不器用な彼女
「俺の電話を無視するとは良い度胸だな!」

「…すみません。

何をどう伝えたら良いのか…まだ整理できていないんです。うまく話せないと思ったから…電話に出る勇気がなくて…」

社長の事を大っ嫌いになんてなってない。
顔を見たら…声を聞いたら…やっぱり好きだと思ってしまう。。。

社長の前に正座し、洋服の裾をグッと握る。

こんな状況なのに、数日ぶりに会えた事が嬉しくてたまらない。


社長はフーッと息を吐く。


怒りを抑えているようにも見えるけれど…丁寧に、言葉を選ぶように静かな口調で話し始めた。

「今日は話をしに来た。…お前が会社を辞めるのは話を聞いてから…俺が決める。

……上手く話せなくても構わないから言えよ、全部。怒鳴ったりしないし、話を折ったりもしない。。。俺が納得できる理由なら引き止めたりしない。

あと…木村の話、お前は何を知ってるんだ? 木村はお前にはまだ話をしてないと言ってたけど?」


「…はい、、、えっと…」

言葉に詰まる。

社長が好きだから、付き合ってる二人と一緒に仕事するのが辛いです!私のジェラシーです!とは言えない。







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