不器用な彼女
詩織はポツリポツリと頭の中で言葉を組み立て声にする。今日はもう逃げられない。

「仕事は…好きだし、やりがいも感じています。
一美先輩にも可愛がって貰っているし…社長にも…大事に育ててもらっていると有り難く…思っています…でも…」

言葉に詰まる。

「じゃあ何で辞めんだよ!」

話を折らないで聞いてくれると言ったのに社長は口を挟む。
詩織のハッキリしない態度にイライラしてるのが分かる。

泣きそうだ。


「…その…お二人と一緒に仕事するのが…辛くなって…」

「あぁ? 俺と木村でお前の事虐めたり嫌がらせしたりなんてないだろ?!」

「そんな事はされてません!社長も一美先輩も好きですよ!」

「じゃあ何なんだよ!」

社長が怒鳴るから詩織もつい強い口調になる。

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