不器用な彼女
「結果オーライだと思ってるのは本当だから。櫻井の事、ちゃんと、大事に思ってるから…もうちょっと見守っててもらえる?」



みんなの前で堂々とした宣言。嬉しくて恥ずかしくて死んでしまいそうだ。デートしてくれないとか、手を出してくれないとか、そんな悩みは吹っ飛んでしまう。

「それなら良いんです♪…泣かせたら…ぶっ飛ばしますから」と尚美はニッコリ笑って店を出て行った。


「お前、友達に余計な事言ってんなよ!」

「だって…社長が…」

「俺への不満はお前が俺に言えよ!
…全く、恥ずかしい事言っちまったじゃねーか!」

店内は薄暗いのに、社長の耳は真っ赤だって分かるくらいだ。


「さ、さ、あんたたちお帰りなさい」

「まだ酢の物しか食ってねーよ?」

「あんたに食べさせるご飯は無いわ!」

「はぁ?」

「さっさと帰ってやる事やっちゃいな!…はい、3500円!」

カツミは詩織達の食事代を社長からもぎ取ると問答無用に店から二人を追い出した。






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