二番目でいいなんて、本当は嘘。
「そういえば、さっきディレクターからメッセージが届きました。サテライトオフィスの件で」

「そうそう、使いの者に資料を預けようと思っていたんです。何時ならご在宅ですか?」

公園の時計で時間を確認すると、もう11時半になろうとしていた。
これから昼食を食べ、猫の世話をして、お客さんを迎えられるように片づけをしたら、1時は過ぎるだろう。

「1時半くらいなら大丈夫です」

「では、その頃に」

忙しいだろうに、わざわざ直接電話をかけてくれたことに恐縮する。
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