二番目でいいなんて、本当は嘘。
けれど、鏡に映った自分の姿を見て、頭を抱えたくなった。
下着はまともだったけれど、最近の自分の体にはまったく自信がない。

……こんな魅力のない体を抱いて、桐生社長は幻滅したのではないか。

学生のときは運動部だったけれど、社会人になってからは運動らしき運動はしていない。

とにかく、今回のことは予測不可能のアクシデントで、こんなことは二度とあってはならない。
幻滅されたならされたで、いいじゃないか。
信用は、仕事で取り戻せばいい。

桐生社長は、私情で社員をどうこうするような人物ではない。
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