二番目でいいなんて、本当は嘘。

二番目でいいなんて、本当は嘘

* * *

薫さんがアメリカに旅立つ前の日、ふたりで食事をした。

いつもはどちらかの部屋に行っていたけれど、この日は都心にあるホテルのレストランを選んだ。

私は出向の準備を始めていたし、薫さんも長期出張の前に部屋を片付けていたはずだ。
それに周りに人がいたほうが、都合がよかった。

ふたりきりだと、きっと私はあのことを話すことができないから。
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