2570 ー男子高校生とOLー
「そうね」


「私......(可能性)あんのかな。なんであんなに(早苗のことが好きなんだろう)......」


「........」




ここで先程からなんとなく話を聞いていた海都が割って入る


「さっきからなんの話してるの......?」


「なんでもないよ。海都たちは女の子を助けてとーっても偉かったよ」


「えーめっちゃはぐらかすじゃん。まあいいけど」


「さ、偉いみんなはあそぼあそぼ。それともかき氷買ったげようかご褒美に」



お姉さんからの申し出に、男子たちから歓声が上がる


「「あざーっす!」」

「じゃあ海の家に戻ろ~」



去り際


リクちゃんから背中に投げかけられる




「ねえ」



振り返ると、彼女は真剣な顔つきでこう頼んだ



「お姉さんさ、止めてよ。あいつ(五月)のこと。困るんでしょ」


「困るよ」


「あの人(早苗)なんとかしても意味ないからさ。悔しいけど」




リクちゃんは私が何て言うと思って、そうお願いしたんだろうか



勝手に自分でなんとかしなさいと


言われると思ったかもしれない














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