きみと、もう一度。


二人と別れ、いるかも分からない公園へ足を進める。


腕時計に目をやると、針は20時を過ぎていた。

リョウさんもし明日仕事だったら、遅くまで一緒にいることもなさそうだ。


待たせるわけにもいかない、と進める足のスピードを上げる。




公園にはやはりあの人がいた。


時間も場所も決めていないのに、こうして会うことができる。


私たちはとても不思議な関係だ。





「…こんばんは、リョウさん」


「ゆなさん、こんばんは」


人を待つ時って、退屈だからスマホをいじったり、音楽を聴いたり、何か飲み物を飲んだりすることが多いけど、リョウさんは何も持たず、何もせずにただぼーっと前を見ていた。


「待たせちゃいましたか?」


「ううん、そんなことないよ。というか、こんなすんなり会えるとは思わなかった。俺たちが集まる場所はここで決まりだね」


リョウさんも私と同じことを考えていたんだ。

少しおかしくなり、くすっと笑ってしまった。


「友達と会ったんでしょ?楽しかった?」


「すごく楽しかったですよ。リョウさんはずっとここで待ってたんですか?」


「…ちょっと散歩したりして。で、だいたいこのくらいの時間だろうなーって思って、そのタイミングで戻ってきたんだ」


休みの日に私としか会ってないってことかな?友達たくさんいそうな見た目なのに、休日はゆったりするタイプの人?
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