花言葉
---転機が訪れたのは高校2年の冬だった。


放課後、繁華街へ行こうとしたところを颯に引き止められた。


「ちょっと話がある。来い」


連れてこられたのは校舎裏。

いつも薄暗くて人は誰もいない。


「雪花ちゃんがいなくなってから今日まで、お前は何してんだ?」

「お前には関係ねえだろ」

「関係ある!!」

「うっ、」

突然、颯に胸ぐらを掴まれた。

「雪花ちゃんがいない悲しみを埋めるように毎日毎日ケンカして女と遊んで。遊ぶ女はいつもどこか雪花ちゃんに似たやつばかり。今のお前の姿、痛々しくて見てられねえよ!!いい加減目を覚ませ!透羽!!雪花ちゃんは死んだわけじゃないんだからきっといつか会える。でも今の透羽には絶対振り向いてくれねえよ!」

「!?」
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