花言葉
アランが私にフランス語やヨーロッパの文化を教えてくれた。

かわりに私は日本語や日本の文化を教えた。

お互いがお互いの国の言葉を自在に操れるようになった頃、私達は唯一無二の親友になっていた。


「アランっ、今日も行こ!」

「えー、僕も行くの?」

「当たり前っ」


見た目は完全に優男なアランだが、暇があれば路地裏で喧嘩を買っていた。
しかも全勝。そんな喧嘩の強いアランに私は喧嘩の仕方も教わった。

人を殴りたいとかじゃなくて、心身共に強くなりたいと思ったのがきっかけ

でもたまに路地裏で喧嘩をすることは、ストレス発散になって私の小さな楽しみだった。


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