太陽と臆病な猫
だんだん心が荒んでいくのを感じてはいた。だから、こっちも好き勝手してやろうと思った。それがあんなことになるとは思わず、軽はずみで手をつけたのは、女遊びだった。
たちまち噂が広がって、ルックス目当ての女共が俺の体と金を求めて集り始めた。
名のある会社の御曹司。跡取り息子。将来が約束されて尚且つ美少年。女子は我先にと告白をしてきては俺に振られ、振られてもめげずに今度は体の関係を求めてくる。

一度だけ本気で好きになったこともあった。清楚系で欲のない女子だった。だけど、そいつは家に連れて行った途端に豹変。目の色を変えて散々やることをやって、実は彼氏持ちでした。と泣かれ喚かれで結局実らず、清楚系に隠れたビッチだった。おまけに先生に通報されて、淫らな行為した。ということで謹慎一ヶ月。女子はお咎めなし。
手を出した方が悪いと、母には責められ、名を汚すなと親父には殴られた。

こうして完璧にやさぐれた俺は、誰も信用せず執着も持たず、気ままに女を取り替えて、暇な時間を過ごし続けてきた。

誰もいない教室を狙って、中等部に入ったはいいものの、それがまずかった。
「佐古……くん」
「ちょっ……」ずっと俺を付けてきた女子が無理やり俺を椅子に座らせて、執拗に顔を近づけてくる。確か、俺のクラスで一番美人って言われてた子だとは思うけど、この状況を誰かに見られたらかなりまずいことはバカでもわかっていた。

そして、いち早く人の気配に気づいていた俺は、その人物が先生でないことだけを祈っていた。
そして入ってきたのは……

ガラッ

「あ……」
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