Deal×Love After
ずっと握れなかったのは、あの刺された時、椿の手が驚くほど冷たかったから。

でも今、手を握ると椿の手からは温かさがじわじわ伝わってきて、椿が生きてるって実感出来て。

少し心が落ち着けた。


「椿、椿……」

名前を呼ぶ時、やっぱり怖くて、喉が痙攣したかのように声が震えた。

久々に呼び掛けるが、やはり反応してくれなかった。


「椿の淹れたコーヒー、飲ませて……?味噌汁だって、椿の仕事だろ……?」

再び反応は無い。

でも椿は温かい。

椿は生きてる。


絶対にいつか必ず目を覚ます。
そう、信じる。
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