Deal×Love After
「お時間合う時、迎えに来て頂いて助かります」

「俺が一秒でも早く椿に会いたいだけ」

優しい顔と甘い台詞にドキドキしていると、


「あのさ、ひさ子さんを呼ぶの止めない?」

海さんが提案してきた。

「何故、ですか?」

突然どうして?
ひさ子さんと何かあったのかしらと不安になってしまう。


「今日みたいに椿のバイトの日に御飯を用意してくれるのは有り難いんだけど、そろそろこの家を二人きりの空間にしたいんだ」


海さんはずっと甘いことしか言わない。


朝の九時、ひさ子さんがやって来た。
朝の海さんの提案を話すとニヤニヤされながら、「そうですよね、新婚さんですもんね」と言われた。
母にひさ子さんをクビにはしないでと実家に居られるように頼んだ。
私の我が儘だけれど、小さい頃から知っている人だから離れてしまうのは寂しかったから。


どんどんこの家が、海さんと二人の空間になっているって実感する。
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