Deal×Love After
そして夕方十七時から二十一時までバイト。
今日もフロア担当。


「いらっしゃいませ、こんばんは。一名様でしたね」

私は顔を見ただけで、入ってきたお客さんに何名か訊ねることなく返す。


「俺のこと覚えてくれたんだね!」

お客さんは嬉しそうに返した。


「はい。いつもありがとうございます」

この人はいつも見る顔だから覚えた。
というか、細身で小柄で眼鏡で特徴を掴みやすい外見だから、印象に残っていた。

「ではご案内しますね」

手を横に向けて誘導しようとした時だった。


「椿ちゃんって可愛い名前だよね」

笑顔で言われて、何故か背筋にゾゾゾと感じた。
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