Deal×Love After
手首を捕まれた。

私じゃなくて、お客さんが。

海さんに。

いつの間にかお店に来ていた。

私は涙が出そうなくらい安心した。


「店員さん、嫌がってますよ?」

海さんは威嚇する冷たい瞳。


「嫌がってないーーーーいたたたたっ!」


お客さんが突然顔を歪めながら叫んだ。

もしかして海さん、手首を思いっきり掴んでる?

暴力はダメです!

焦って離させようとしたら、海さんはパッと手を離した。


「警察呼んだ方が良いわけ?」


海さんが声だけでも震え上がりそうな低い声で牽制すると、お客さんは海さんと警察が怖かったのだろう、真っ青な顔をしてお店から逃げていった。

私は問題にならずに解決してくれてホッと胸を撫で下ろす。
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