SOG&MJK☆〈完〉
始戦。
「眸っ!?」
しばらくして。
息を切らした來名が家に来た。
「ちょ、あんた大丈夫!?」
「…へ?」
「成田君よっ!
…嫌がらせ受けるかもだって?」
少し気まずそうに、來名が聞く。
「あ、まあ、ね…」
「詳しくは行きながら聞くよ。
とりあえず、行こう?」
「う、うん」
やっぱり、思いだすと…キツイな。
隼は…それが分かってたから…?
ごめんね。隼。
―――ありがとう。
あたし、耐えるからね?
真咲なんかに…負けないよ?
「…それで、さ?
何があったの?」
重い沈黙の中、來名が口を開いた。
「実は…」
あたしは最初から話した。
真咲が家に来たこと。
付き合ってるかと聞かれたこと。
嘘をついたこと。
俺の女になれと言われたこと。
隼が庇ってくれたこと。
真咲が…何かを企んでること。
全部。全部…話した。