SOG&MJK☆〈完〉
気持ちは変わってない。
むしろ、好きがヒートアップしている。
けど…怖い。それもある。
親は毎日口癖のようにあの言葉を言う。
『藤沢家とは関わってないわよね?
関わったら…あんたの命はないよ?
あと…藤沢家の命もね…』
幼い俺には理解が難しかった。
でも、今では当たり前のように分かる。
いくら鈍感な親だって
同じ高校に行くと言ったら絶対怪しがるだろう。
『藤沢家の命もね…』
これはどういうことなんだろうか…
殺す?だよな…。
俺の好きな奴を殺されては困る。
でも、眸を殺すなんて
どこにそんな理由がある?
それが一番の疑問だ。
でも、俺はこのあと…
今までで一番の
憎しみ、後悔、怒り
…を味わう。