SOG&MJK☆〈完〉


俺の頭の思考回路がだんだんとストップする。


同時に1つの長い糸が頭の中で


ぐちゃぐちゃにされ、訳が分からなくなる。



しかも…


「諦めたって何だよ…?」


「んー?真咲に返してもらおうと思って。」


「…は?」


この親は…俺に何回“は?”を言わせたいんだ?



ってか、第一俺に返させるって何?


「…何で、俺なんだよ」


「そんなの決まってるでしょー?
 あたし達は体を重ねてまで返してるのよ?


 第一、借金の原因は“まーくん”だし?」



久しぶりに呼ばれた名前。


何故か俺の心臓は鼓動が速くなる。



俺の鼓動が速くなった時はいつも、

悪い事が起きた。



今回も…その予感。


「あ。だからって
 隼ちゃんに借りちゃ駄目よ?


 優しいからって、油断は駄目よ」
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