SOG&MJK☆〈完〉
「意味、分かんねぇんだけど」
「…馬鹿じゃないの」
その一言で
俺の何かがプツンと切れた。
「あぁ?さっきから何なんだよ!
急に借金って聞いて
あぁ、返しますよなんておかしいだろ!?」
だって…そうだろ?
意味分かんねぇじゃん。
「それに…何で眸と関わっちゃいけねぇんだよ!
アイツは関係ねぇだろ!?」
「金を借りてる奴が…眸ちゃんの親なんだよ!」
母親が俺の数倍の声を出して怒鳴った。
…は?
借金の主は…眸の親?
「奴は…超がつくほど金持ちなんだよ。
だから…無理言って金借りたんだ」
さっきの頭の中の糸が
更に絡まり、俺を困らせる。
「奴と関わるなっていったのは…
まぁ、そう言うことよ」
短くなった煙草を灰皿に押し付け、
2本目を取り出した母親。
そう言うことって…
相手が金を貸してくれてる親だから?