SOG&MJK☆〈完〉
「何でさ…もっと早く言わないわけ?」
「…言えるタイミングが分かんないし」
何なんだよ、…この母親。
そして俺は…
「…失格だな。人間として」
「…は?」
壊れた。
「何?自分で作っといた借金を
俺に払えってか?
そんなに金に困ってたなら
さっさと事実言えばいいのに」
「…あんた…」
「はっ!誰が返すかよ。
自分で返せよ。俺は…
この家出てくし」
自分でも止められなかった。
でも、言いたかった。
疑問、愚痴、全部言いたかった。
俺の好きな眸の親から借りてる借金を
返そうとしない俺も変。
でも、罪悪感とか、全く無い。
まだ、言いたい事はある。
「眸の家が金持ちなのは知ってる。
でも、そんな親だったわけ?」
そうだよ。
別に借金取りとか
そんな事する家族ではない。
…と思ってた。
「…結構、悪い奴等と
借金取り、してるよ」