SOG&MJK☆〈完〉
「うおー!!俺のガンダム!!」
「キティちゃん汚いー!!」
「うっわー!懐かしいー!」
次々と自分のを見つけていくみんな。
そんな中…。
「…無い無い無い!!」
何で、あたしのがないわけ!?
たしか、此処に入れたはずなのに…
えええ!?最悪なんですけど…
「探しものはこちらですか?」
「…え?」
王子は、しおりをひらひらさせながら
目の前に立っていた。
「あ、これもかな?」
真咲はハンカチのほこりを掃いながら
立っていた。
しおりの中のたんぽぽは…枯れていて、
ハンカチは…色が変わってて。
でも…ちゃんと形をして残っていた
二つのたんぽぽ。
あたしは…
泣いていた。