SOG&MJK☆〈完〉


「じゃ、俺は帰るよ。
 後は…お幸せに」


ニコッと笑ってそう言った真咲の言葉に


あたしの顔は真っ赤に。


「…馬鹿!」


「はいはい。じゃ、隼君よろしくね~」



手をひらひらさせながら


真咲は帰っていった。


途端、また沈黙。


何か、話さなきゃ…


と思っていたら。


「…あのさ、」


「ん?」


隼が何かを言いたそうに喋った。


そして…


「ちゃんと分かってる?
 俺が言った言葉」


「…え?」


その時点からして…


ちゃんと分かってないあたし。


「引っ越すときに言った言葉。
 何で同棲するのかの理由と聞かれた時に
 俺が言った言葉。
 守るって言った言葉の意味。」


「…?」


「これが分かんなかったら、
 正真正銘の馬鹿。」


そう言って隼は悪戯に笑った。
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