Sign of Love
「すみません、わたしのせいでこんな――」
「とりあえず佐倉さんはもう上がっていいよ、あとはやっとくから。それに、新卒の女の子これ以上残してたら、それこそ俺がぶっ飛ばされるからさ」
冗談交じりに言ってくれたその言葉に、わたしは何も返せなかった。
なんでこんなことになってしまったんだろう。疲れて気が抜けていたから? 機械に弱いから? どんな言い訳も自分を納得させることすらできない。
事故を起こしてしまったのは、帰社の準備でメール報告をしていたときだ。二重で送られてきたメールの内、ひとつを消そうとしただけだったのに、一体どこを触ったのか。
エリア内で何ヶ月も前から準備を進めてきた大事な企画の資料も、関連付けされていた今までのメールも、業務クラウドシステムからそっくり全部消してしまっていた。
PCのモニターに目を向ける。ファイル管理でデータを検索する。……さっきから、何度も同じことをしているけど、消してしまったデータはやっぱりどこにも見つからなかった。
「とりあえず佐倉さんはもう上がっていいよ、あとはやっとくから。それに、新卒の女の子これ以上残してたら、それこそ俺がぶっ飛ばされるからさ」
冗談交じりに言ってくれたその言葉に、わたしは何も返せなかった。
なんでこんなことになってしまったんだろう。疲れて気が抜けていたから? 機械に弱いから? どんな言い訳も自分を納得させることすらできない。
事故を起こしてしまったのは、帰社の準備でメール報告をしていたときだ。二重で送られてきたメールの内、ひとつを消そうとしただけだったのに、一体どこを触ったのか。
エリア内で何ヶ月も前から準備を進めてきた大事な企画の資料も、関連付けされていた今までのメールも、業務クラウドシステムからそっくり全部消してしまっていた。
PCのモニターに目を向ける。ファイル管理でデータを検索する。……さっきから、何度も同じことをしているけど、消してしまったデータはやっぱりどこにも見つからなかった。