Sign of Love
電話が鳴る。ワンコールしないうちに受話器を取った。
「ブライトエデュケーション麹町事務所、佐倉です」
「あ、おつかれさまですー。システム課の橋爪ですけど。さきほど携帯にこちらの番号から連絡をもらったので折り返したんですが」
「お疲れ様です、連絡ありがとうございます!」
報告の電話をかけようとしていた課長の手が止まった。そのまま相手に事情を説明するように目で促され、わたしはクラウドのファイルが消えるまでの経緯をできるだけ詳細に説明した。
「あー、なるほど。同じメールが二重に届いて、そのうちのひとつを消したら、なぜか関連データまで全部消えた、と」
「そうなんです。同時送信だった人のところにも、送った人のところからも全部消えてしまったんです。……大切なデータなんです。とにかく、そのデータを取り戻せないと困るんです」
「うーん。そうは言われても、基本的には業務システムクラウド上のデータは、消えるともう厳しいですね。元データを再アップして配布じゃ駄目なんですか」
「ブライトエデュケーション麹町事務所、佐倉です」
「あ、おつかれさまですー。システム課の橋爪ですけど。さきほど携帯にこちらの番号から連絡をもらったので折り返したんですが」
「お疲れ様です、連絡ありがとうございます!」
報告の電話をかけようとしていた課長の手が止まった。そのまま相手に事情を説明するように目で促され、わたしはクラウドのファイルが消えるまでの経緯をできるだけ詳細に説明した。
「あー、なるほど。同じメールが二重に届いて、そのうちのひとつを消したら、なぜか関連データまで全部消えた、と」
「そうなんです。同時送信だった人のところにも、送った人のところからも全部消えてしまったんです。……大切なデータなんです。とにかく、そのデータを取り戻せないと困るんです」
「うーん。そうは言われても、基本的には業務システムクラウド上のデータは、消えるともう厳しいですね。元データを再アップして配布じゃ駄目なんですか」