Sign of Love
早々にプリントアウトしてFAXを送った。それから改めて読み直したけれど、段落も改行もめちゃくちゃな、頼みごとをしているとは思えないような不躾な文面だった。
「それでは、お先に失礼します」
ビルを出て、折り畳み傘を開いた。雨がパタパタと傘に落ちる音をただ聴きながら、駅に向かって歩いた。会社を離れても、気持ちは晴れない。
入社して半年。研修が終わって運営部に配属が決まり、初めて携わった企画だった。事務所の先輩たちにたくさん教えてもらって、課長にも頑張りを認めてもらえて。ようやく任せられた仕事に自信を持って取り組めるようになったところだったのに。
「……わたし、なんでこんなに駄目なんだろう」
自分のミスですら、自分で取り返すだけの力もない。それどころか、大変なときはわたしが居ないほうが、みんなのためになるなんて。力の無さが悔しくて、悲しかった。
もうすぐ駅に辿り着こうという時に携帯が鳴った。登録のない番号だ。
「それでは、お先に失礼します」
ビルを出て、折り畳み傘を開いた。雨がパタパタと傘に落ちる音をただ聴きながら、駅に向かって歩いた。会社を離れても、気持ちは晴れない。
入社して半年。研修が終わって運営部に配属が決まり、初めて携わった企画だった。事務所の先輩たちにたくさん教えてもらって、課長にも頑張りを認めてもらえて。ようやく任せられた仕事に自信を持って取り組めるようになったところだったのに。
「……わたし、なんでこんなに駄目なんだろう」
自分のミスですら、自分で取り返すだけの力もない。それどころか、大変なときはわたしが居ないほうが、みんなのためになるなんて。力の無さが悔しくて、悲しかった。
もうすぐ駅に辿り着こうという時に携帯が鳴った。登録のない番号だ。