Sign of Love
 迷いのない目。キーボードを打つ手にすら『大丈夫』と思えるような安心感がある。斜め後ろから、じっと坂巻さんを見ていると、電話が掛かってきたのかスマートフォンを取り出した。

「はい坂巻です。……いえいえ、大丈夫です。どうしましたか?」

 こんな時間なのに、仕事の電話だ。こうやって遅い時間に対応するのも坂巻さんにとっては当たり前なんだろうか。やるべき作業を進めながらも、きちんと丁寧な対応してる。さっき、わたしと話をしていたときも、きっと――

「かっこいいよなあ」
 隣から聞こえてきた課長の呟きに、心臓が跳ねた。

「ああ、俺もこういうコンピューター関係を専攻すればよかったな。やっぱり機械強いと『できる男』って感じがしていい」

「わたしからしたら、課長はPC使える人の部類ですよ」

 ……一瞬、頭の中が読まれたかと思った。
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