Sign of Love
「そうかな? ……いや、でも確かに僕も初めのころは嫌だったかもしれないな。自分の知識や技術に自信がなかったから」と、かえって気を遣われてしまった。
「坂巻さんって、本当に人を悪く思ったりしないんですね」
「そういう積み重ねでいろんな対処の仕方が身についてきたからね。機会をもらえるのは今でもありがたいと思ってる」
……なんだか、自分の心の狭さが恥ずかしい。
「ごめんね、さっきから仕事の話ばっかりして。とりあえず食べよっか。佐倉さんの帰りが遅くなったらいけないから」
フォークとスプーンをわたしのプレートの端に掛けながら、坂巻さんは微笑んだ。テーブルに置きっぱなしだったスマートフォンをそのままバッグの中に戻して、すぐに「いただきます」と手を合わせる。
メッセージが届いていたことを伝えなくては、と思った。でも、できなかった。刻まれていく大切な時間を抱きしめながら、今だけだから、と自分の心に言い訳をした。
「坂巻さんって、本当に人を悪く思ったりしないんですね」
「そういう積み重ねでいろんな対処の仕方が身についてきたからね。機会をもらえるのは今でもありがたいと思ってる」
……なんだか、自分の心の狭さが恥ずかしい。
「ごめんね、さっきから仕事の話ばっかりして。とりあえず食べよっか。佐倉さんの帰りが遅くなったらいけないから」
フォークとスプーンをわたしのプレートの端に掛けながら、坂巻さんは微笑んだ。テーブルに置きっぱなしだったスマートフォンをそのままバッグの中に戻して、すぐに「いただきます」と手を合わせる。
メッセージが届いていたことを伝えなくては、と思った。でも、できなかった。刻まれていく大切な時間を抱きしめながら、今だけだから、と自分の心に言い訳をした。