Sign of Love
「今、随分幸せそうな顔してたな。おはよう」
新井さんはにやにやしながら、わたしの肩にぽん、と手を乗せてきた。

「……おはようございます」
頬が燃えるように熱い。こんな状況じゃ言い訳も出てこない。

「飲み会には佐倉も来るだろう? 頑張れよ、相手が坂巻ならかわいい佐倉を安心して嫁に出せる」

「やめてくださいっ、坂巻さん彼女いるしいいんです。わたし、仕事で側に居られるだけでも十分幸せなんです」

「ん? おととい飯に行った時、しばらく彼女いないって言ってたけど」
「……えっ?」

 それじゃあ、この間見た親密そうなメッセージの相手って友達? それでも、それが女の子の可能性だってある。……あるかな? 坂巻さんの性格からすると考えにくいけど、あまり都合の良いように考えてしまうと、違った時のダメージが大きい。

 噂をすれば、新井さんの肩の向こう側に坂巻さんの姿が見えた。水色のストライプシャツには、今日も綺麗にアイロンがかかってる。

シャツの胸元を見ていても頬が緩んでしまいそうで、歯を食いしばって唇を横に引く。
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