Sign of Love
そこまで言うのだから、余程なんだろう。それを見たら僕も打ちのめされそうだが、同じエンジニアとして、神長くんの作ったものに興味がある。

「目標に出来る人が身近にいるっていいよな。否が応でも技術が引っ張り上げられていくし。羨ましいよ」

「程度によるよ~。日々挫折。……これで神長が性格悪けりゃ文句言ってすっきり出来るけど、あいつ本当にいいヤツだし、文句すら出ないからもうやるしかないっていうか。だからさあ、今の俺には彼女作って現を抜かしてる暇はないなって」

「優月くんのそういうとこ、いいなって思う」
「えー? 俺はまきちゃんの全部が好きだよ」

 本人は良くわかっていなさそうだが、人を当たり前のように認められる素直さや諦めずに努力し続けられるところが、優月くんの武器なのだと思う。

 優月くんは一度大きく欠伸をしてベッドの上に足を持ち上げ、そのまま目を閉じた。上から毛布をかけてやると、十秒後には寝息を立てはじめる。

仕事で疲れているのもあるんだろう、このままゆっくり寝かせてあげたい。僕は音を立てないように、そっと立ち上がった。
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