私は年下彼氏のヒモウーマン『完』
私はハッとした!


「駿ちゃん、もしかして駿ちゃん?」


私が高校三年生の時、小学一年生だった、あの時の駿ちゃん?
私は、思わず顔を両手で覆った。



「そう、あの時、舞姉ちゃんはいつも俺と遊んでくれてた。たったひとりでサッカーボールを蹴ってる俺と…」



「駿ちゃん、どうして?」



「俺はずっと舞姉ちゃんに憧れていた。いつも優しくて笑顔で。ずっと忘れられなかった……」



「えぇーでも、確か、突然居なくなったよね?」


「うん、引っ越したんだ…だから、俺はずっといつかこの街に戻って来ると決めていたんだよ。」



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