守りたい ただあなただけを
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水や簡易食。
極力身軽に、
最低限必要な物資を持って家を出た。
今日も容赦なく灼熱の日射しが俺達に浴びせられる。
しかしおかげで、全身を布で覆って顔を隠すイズミとエイダの格好を肯定させてくれた。
「距離を離して俺の後ろを付いてきてくれ。
どうもバス自衛部隊の連中は俺の事を嫌ってるらしい。」
夜に比べると人数は少ないが、
街では自衛部隊の巡回が続いている。
固まって動くと目立つから、イズミとエイダとは距離を置いて最西端の関所へと向かう。